FIREしたら訪れる山も谷もない暮らし
私がFIREして約3カ月
今のところ山もなく、谷もない平穏な生活が続いています。
通勤もなく、厄介な同僚や顧客もなく、面倒な目標やノルマもなくと、これまで人生におけるお邪魔虫だった物がすべて取り除かれた状態で生活できています。
当初、FIREしたいと思ったのもこの「やりたくない」をやらないということだったので、目的は果たせていると言っても良いでしょう。


”やりたくないこと”を”やらない”という、ある意味人として真っ当な暮らしになったのは良いことです。
今日はやらない暮らしになったオッサンが考えるFIREの安心要素について語ろうと思います。
FIRE後に働くのは資金的な不安から
世の中には色々なFIREがありますが、FIREというのは資産的な余裕が無ければ成立しません。
これはFinancial Independenceが前提なので当たり前です。
サイドFIREの場合は、資産的な部分が心許ないか、もしくは何かしていないと落ち着かない場合が多い気がします。
何かしていないと落ち着かないパターンにも様々あり、社畜は嫌いだけど仕事は好きという場合や、お金を稼ぐこと自体にアイデンティティを見出してしまっている場合など色々な理由があります。
逆に資産的な部分が心許ないというのは非常に明確で、フルFIREするには足りないけど、もう会社で働きたくないというパターンになります。
このどちらのパターンにも言えることですが、結局のところ資金的な不安を感じているので働くという人が多いはずです。
例外的に数億円の資産を持っていても講演やテレビに出て働く人も居ますが、これは承認欲求を満たすためで、金銭的な目的とは別の特殊なパターンでしょう。
FIREする人は他人からの承認は特に求めていないと思います。
なぜなら、会社で働いてればある程度承認欲求を満たせるからです。
承認が欲しくてFIREすることはありません、わざわざ社会の透明人間たるFIREをする必要がないからです。
安心するために資産状況を報告している?
というわけで、かなり特殊なケースを除けばサイドFIREする人は資金的な不安を解消するために働いていると思います。
ただ、資金的な不安はフルFIREした場合も同様にあります。
フルFIREにしろ、サイドFIREにしろ資金的な不安は常に付き纏います。
ブログや動画等で毎週資産状況を公開する人がいますが、これも資金的な不安からやっている可能性があります。
(ネタがないからかもしれませんが・・・)
今週は先週からどれくらい増えた、減ったと確認するのも、相場が好調で毎週増える地合いの時に更新されている人が多い気がします。
逆にリーマンショック等の相場が全体的に下がる時は、毎週資産報告する人は稀です。
毎週、毎週、自分の命の次に大事な種銭が減る事実を受け止めきれないのでしょう。

逆に毎週増えている時は安心できるので、文字にしたり動画にして更に自分の安心感を補強しているように思えます。
証券口座にいくらあるかより銀行口座にいくらあるか
私は毎週やるのはいくら何でもやり過ぎだと思っているので、毎月資産状況を報告しています。
減っていても、増えていても毎月集計します。
集計ついでにブログにも乗せていますが、確定申告の時と月初め以外に資産状況を確認したりはしません。
相場が悪い時も「あぁ来月集計したら下がっているだろうな。」とは薄々思いつつ、都度集計して幾ら減ったかまでは確認しません。
これは増えた時も同じです。
結局、自分がいくら持っていようが生活は変わらないからだと思います。
多少資産が増減しても、いきなり高級レストランで食事をすることも無いですし、逆に水だけで生活することもありません。
そう考えると資産額自体は安心感に直結しないかもしれませんね。
云千万円持ってるというのは安心材料になりますが、直接生活には繋がっていない気がします。
直接生活に繋がっているのは、銀行口座にある生活防衛資金なんでしょうね。
この額が実際リアルに感じる安心感な気がします。
手触りを感じられる金額というか、この口座残高がゼロになったら生活できないというリアルさがあります。
それに比べれば全体の資産額がいくらかなんて話は、そこまで安心感には直結しないですね。
そう考えると、FIRE後の不安は資産がいくらあるかよりも、生活防衛資金としていくら銀行口座にあるかなのかもしれません。
今私が平穏にFIRE生活できているのも、生活防衛資金にキャッシュを厚めに持っているからなのかもしれませんね。



コメント
nekonabe さん おはようございます はしQです。ついに金融資産残高には不感症になってしまいましたか。確かに日々の増減は気にしてもしょうがなくなりますね。というか気にしないように努めてしている感覚でしょうか。そうなると当面の生活資金の残高が喫緊の課題ですね。よく加齢とともに現金比率を上げなさいと指南書には書いてありますけど、社畜上がりのFIRE者には、ここは比率ではなく金額でしょうと思います。まあ月当たりの生活費の1年分程度で十分な気がします。FIを達成した人はそれなりに金融資産はある前提ですから、いざとなれば売却して現金化するだけですから。1つ不安は急にボケてこの対応ができなくなることです。死んでしまえばまだましですが、入院とかなると、家族にもろくに説明していない金融資産の売却などまずできませんから。・・・DIE WITH ZEROnekonabe さん おはようございます はしQです。ついに金融資産残高には不感症になってしまいましたか。確かに日々の増減は気にしてもしょうがなくなりますね。というか気にしないように努めてしている感覚でしょうか。そうなると当面の生活資金の残高が喫緊の課題ですね。よく加齢とともに現金比率を上げなさい(リスク資産比率=100ー年齢)と指南書には書いてありますけど、社畜上がりのFIRE者には、ここは比率ではなく金額でしょうと思います。まあ月当たりの生活費の1年分程度で十分な気がします。FIを達成した人はそれなりに金融資産はある前提ですから、いざとなれば売却して現金化するだけですから。1つ不安は急にボケてこの対応ができなくなることです。死んでしまえばまだましですが、入院とかなると、家族にもろくに説明していない金融資産の売却などまずできませんから。・・・DIE WITH ZEROは難しい。と気が付き始めました・・・ではまた
はしQさん、コメントありがとうございます。
不感症っていうか敏感だと夜も眠れなくなりそうなので、あんまり気にしなくなりました。
売却に関してもいざ売却という段階になって、すんなり売れるか怪しいですね。
減らしたくないからバイトしようとか思っちゃいそうですw
こんばんは仙堂です。
今日も新しいネタをありがとうございます。nekonabeさんのブログを読むと、自分の普段の行動の意味を振り返るきっかけになります。
銀行預金残高を入れてないんですか?
私は、預貯金を含め、資産全体を集計しています。
FIREして最初の1年か2年は家計簿をつけていました。
あえてFIRE前と変わらない暮らしを続けて、どれぐらいかかるのかを知りたかったのです。
今はつけてません。結局は資産全体が、FIREを始めた時より増えて、多少のことでは割ることが無くなったからです。
毎週集計をブログにのせてるのはなぜか、自問自答しました。
ブログにのせるまでは、単に集計しているだけだったのですが、ブログにのせるに当たって、その結果が出た状況(日米の株式市場、金利、為替など)をまとめることで、状況の整理と、今後の運用方針を考えることができるようになりました。
仙堂智隆さん、コメントありがとうございます。
月初めの集計時は銀行口座に入れている金額も含めていますね。
財布に入っているお金は含めていません。
銀行口座と証券口座の残高を集計しているので、確定拠出年金に関しては含めていなかったのですが
SBI証券のiDeCo口座に移管したので、10月に集計すると金額が急に増えると思います。
毎週集計についてはポートフォリオの見直しのためって言う人もいるんですかね?
私は週単位で持ち株弄らないので安心感のためかと思っていましたが、スイングトレードする人なら必要なのかもしれないですね。
こんばんは仙堂です。
ポートフォリオの見直しのために日々の流れを知っておかないと、リバランスできませんから。
日々の情報の一番大きな入手源は「東京マーケットワイド」と「WBS」です。
リバランスといっても、配当や利金をどこに再投資するか、というぐらいのちまちましたリバランスです。
証券会社の担当者と話をするときも、情報を知ってないと、勧められたのを買うか買わないか判断できませんし。
年に何度か、細かく買ってます。
S&P500などののインデックスファンドが、よい結果を出し続けているのがわかってきました。生活資金はインデックスファンドにして、残りの余裕資金でいろいろ試してます。全部をインデックスにしてたらもっと増えてるんですが、面白くないので、踏み切れていません。
仙堂智隆さん、コメントありがとうございます。
私もWBSは見ますね。
私もインデックスだけだと投資勘が死ぬので、個別株も持ってます。
私程度の資産額だと証券のリテールは近寄ってきませんね。
まぁネット証券なんでリテール営業なんて来ないでしょうけど。
インデックスだけだと面白くないというのは分かります。
個別株でしか得られないエネルギーはありますね。
実際買うとなると、探すのが面倒になってなかなかやらないんですけどw