FIREまで秒読みに入って、ふと思う
FIREまで残り6日になりました。
私はサイドFIREではなく、普通のFIREを予定しています。
厳密に言うと、一応ブログの広告収入が少しあるのでサイドFIREと言えるでしょう。
ですが、月によって収益が変わる上に額も非常に少額なのでサイドFIREで言うところの副業収入と呼べるレベルではありません。
このレベルの収入を副業と言ってしまうと、FIREしている人は存在しないことになってしまいます。
FIREした後にまるっきり何もしないで、配当所得だけで生活している人の方が少数でしょう。
趣味で何かしていたらそれがお金になるとか、友人の手伝いをして少し謝礼を貰うとか、FIREしたと言っても社会で生活していれば意図せずお金を稼いでしまうでしょう。
サイドFIREの難易度が低いから勧めるってのは変だ
最近FIREブームも下火になってきた感がありますが、その代わりにサイドFIREを推す人が増えてきたように感じます。

インフルエンサーもサイドFIREを勧めてきます。
確かに目標額がFIREより下がるサイドFIREは達成しやすいことは確かです。
月20万円の生活費でFIREするなら6,000万円ですが、月10万円を副業で稼いで、残り10万円を資産所得で稼ぐサイドFIREなら3,000万円で済みます。
3,000万円くらいなら30代で達成することもできるでしょう。
ですがサイドFIREは、そんなに推奨して回るような良いモノでしょうか。
サイドFIREはできればやりたく無いオッサン
私はどちらかと言えば、サイドFIREは否定派です。
完全に否定はしませんが、あくまでFIREした後に何かあって資金面に不安が出てきた時のプランBがサイドFIREだと思っています。
もしくは臨時に出費がある時に、少し働いて稼ぐといった一時的なサイドFIREは問題ないと思います。

理由はいくつかあります。
そもそもサイドFIREの大前提が「生活費の不足分を労働収入で補う」という考え方をしています。
働きたくないからFIREするはずなのに、働くことが前提になります。
足りない分はストレスなく働くとか調子の良いことを言ってサイドFIREに誘ってきますが、ストレスのない労働なんてありません。
しかも毎月足りない分を稼いでいないといけないので、定期的に働く必要があります。
FIREなのに、FIREした後も働かないといけない。
これが、サイドFIREの問題です。

以前、サイドFIREの3パターンについて記事を書きましたが、どのパターンであっても問題はあります。
社畜を辞めた後もバイト等の雇われでサイドFIREする場合は、収入は安定するけど、FIREした後何十年も続けるのはシンドイでしょう。

事業化に関しては収入が安定しない代わりに、ストレスは社畜よりは少なそうです。
ただこちらもFIRE後の何十年も利益を上げ続けることができるのかという不安と戦う必要があります。
フリーランスの場合は、社畜と事業化の悪いところ取りになるので更に悲惨です。
社畜以上に社畜をする必要があり、総務や人事がやってくれていたことを自分でやる必要があります。
社畜でやっていた仕事+雑務がフリーランスです。
フリーランスでサイドFIREするなら、そのまま社畜を続けた方がきっと楽でしょう。
サイドFIRE失敗時の逃げ道がないことも教えてあげて
サイドFIREの最大の問題は、上手くいかなかった時のプランBがないことです。
以前、短時間正社員がサイドFIREのプランBになるかという話をしましたが、結局全然採用募集しているのを見かけません。

サイドFIREの場合、副業が上手くいかなくなって稼げなくなったパターンと、投資収益が落ち込んで生活費が足りなくなるパターンの2つが存在します。
副業が上手くいかなくなったら、最悪雇われで月10万円稼ぐというリカバリができます。
投資収益が落ち込んだ場合も、働く時間を延ばすといった手段が使えます。
ですが両方同時に上手くいかなくなったら、再就職するしかありません。
つまり、FIRE卒業です。
これがFIREにおいては一番嫌なことです。
働きたくなくて、頑張って蓄財してFIREしたのに、また底なし労働沼に引きずり込まれるのが、一番嫌です。
サイドFIREとは言え、社畜より楽な生活を知ってしまった分、絶望感は更に大きくなるでしょう。
加えてサイドFIRE前より、恐らく労働条件が悪くなるのもFIRE失敗時の嫌な部分です。
FIREして上手くいかなかったら、ちょっと稼いで補うというプランBがありますが、サイドFIREが失敗した場合は結局フルタイム並みに働くか、社畜に戻るかの嫌な二択を迫られることになります。

それを知ってか知らずか、サイドFIREを勧めてくるのは大分極悪な気がします。
そもそもFIREなんて人に勧めるような生き方じゃないですからね。
FIREまでは時間がかかるので、いっぱい考えて、それでも働きたくないと思うなら実行すれば良いのです。
達成難易度が高くて準備に時間がかかるからこそ、その間に自分で色々考えるから実行に移した後に後悔がないのだと思います。
コメント
nekonabeさんおはようございます。はしQです。当方はFIREしていないので偉そうなことは言えませんが、やめたい一心で無計画にFIREしやっぱり続かないのでFIRE卒業は最も避けたほうが良いと思います。FIREしていた期間は無駄な「無給」休暇を取っていたようなものですし、前職以下の社畜処遇になることは明白です。きわめて危険な賭けに出るように勧めるブログもブログですが、そんな甘い言葉に誘われ後先考えずFIRE突入する人も人です。その人の人生なので別にご本人が良ければよいですが、私も無計画なFIREには反対します。・・ではまた
はしQさん、コメントありがとうございます。
最近は3,000万円貯まったからの、カジュアルにサイドFIREへ移行している人が結構いる印象がありますね。
自分が3,000万円でサイドFIRE生活を乗り切れるのか、ちゃんと考えたのかと疑問に思いますが
金額が独り歩きしている感はありますね。
現在絶賛ハロワに通ってる身ながら、いったん仕事辞めてしまったら次はないなーというのが実感として伴ってきますね…いやーこの条件で働くんならそもそも辞めてないな、とか思えてきます。
サイドFIREは若い人向けか、あるいは今の労働があまりにも過酷に感じて辞めるしかない、まで思い詰めた人の避難経路ではという気がします。こういう選択肢があるんだ、と思えるだけで現状でも踏ん張れる力が出てきますからね。
お金は、使い切れないほど持ってもしょうがないですが、ないよりあるに越したことはないので、年限決めて辛抱しつつFIRE必要額まで貯めるのが正道だと思います。
カフェNさん、コメントありがとうございます。
私ももうすぐハロワに行くことになりますが、誰がこんなところで働きたいんだよっていう求人を紹介されそうな気がしますね。
応募なんてしたら採用されてしまうかもしれないので、セミナーとかで条件を満たすつもりですが、お金が貰えるとはいえ無駄な時間を過ごすことになりそうです。
病む前にサイドFIREでもしちゃった方が良いという人もいるかもしれませんね。
病む前ならまだ働く気力も湧くでしょうし、そういった緊急避難じゃなければ普通に働いた方が条件は良いので、結局は働いている期間が短くて済むと思います。