節約で真っ先に思い浮かぶけど、削り過ぎない方が良い食費
FIREをした人も、目指している人も節約には日々腐心していると思います。
節約上手な人は、家賃や通信費といった大きな固定費を削減して、持続的な節約をしているはずです。
逆に節約が下手な人は兎角、変動費の削減に手を出しがちです。
特に食費の削減に血眼になっている人は、余り良い節約をしていないなと思います。
普段から毎日外食行きまくりで、毎月食費が10万円を超えますという人には節約の効果があるでしょうが、FIREを目指していたり、FIREしている人でそんなに無節操に外食でお金を使っている人は少ないでしょう。
平均的に月3万円~4万円に収まっている人が多いと思いますが、必要以上に食費を節約するのはお勧めしません。
理由は多々ありますが、FIREを目指す、目指さないに関わらず「食」というのは幸福の源泉になるからです。
食べたいものが食べられないというのはそれだけで、ストレスです。
つまり、食費を削るとダイレクトに幸福感が下がると思います。
しかも平均程度の食費なら、節約による削減効果も乏しいです。
何しろどれだけ節約したってずっと何も食べないって訳にはいきません。
必ず食事を摂ることになるでしょう。
月3万円の食費である程度栄養バランスを考えて節約するなら、20%削減くらいが限度ではないでしょうか。
額にして6,000円です。
1年節約できれば72,000円になりますが、削減額に見合う効果があるかは疑問です。
毎日パスタで乗り切るというなら3分の1くらいにできるかもしれませんが、必要な栄養素とか、食の楽しみとか色々な物を捨てることになるでしょう。
今日はどんな節約マニアでも毎月支出する食費に関するお話です。
おひとり様のエンゲル係数が計算されていないので計算する
食費に関して、エンゲル係数が43年ぶりに高水準になったというニュースがありました。
「エンゲル係数」が28.3%と1981年以来43年ぶりの高水準になったというニュースです。
普段食品を買いに行く人は、ニュースで言われなくても食品の値段が上がっていることは分かっていると思いますが、28.3%は高いですね。
エンゲル係数は食費÷消費支出×100で算出されますが、15~20%くらいが適正で25%くらいを上限にした方が良いと言われていますので、28.3%は上限突破しています。
![](https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO5967997006022025000000-1.jpg?auto=format&bg=FFFF&crop=focalpoint&fit=crop&h=630&w=1200&s=a848ded2af75b5d37291add92a6d7b47)
最新の2024年10月~12月期の総務省の家計調査の結果を確認すると、単身世帯の食費は1月当たり5万円くらいになるようです。
![](https://nekonabe-blog.com/wp-content/uploads/2025/02/image-1-1024x330.png)
それに対して消費支出が17万円ちょっとなので、単身世帯のエンゲル係数も29.8%くらいあるようです。
FIREを目指している人が増えたこともエンゲル係数を上げているのかも?
でもFIREする人って、実はもっとエンゲル係数が高い人が多いんじゃないでしょうか。
何しろ計算方法が消費支出に対する食費の割合ですからね。
住宅ローンや税金、保険料、貯蓄、投資は消費支出の計算に含まれないので、計算してみると意外と高い値になる人も多いのでは?
家計簿付けている人は計算してみてはいかがでしょうか。
ちなみに私は32.1%でした。
私も普通にデッドライン超えてます。
一般的にエンゲル係数が高い場合、家計に占める食費の割合が大きくなっていることを示すので、他の支出に回せる余裕が少なく、生活水準が低下していることを意味しますが、FIREする人は、収入の限度まで消費しませんからね。
収入に対する投資と貯蓄の割合が大きいので、意図的にエンゲル係数は高くなるでしょう。
意外とFIREを目指して、消費ではなく投資にお金を回す人が増えたので、エンゲル係数が上がっているという可能性もあるかもしれません。
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