準富裕層のおっさんが、金持ち風なFIRE民を見て思うこと

胡散臭さしか感じない金持ち風FIRE民

SNSやYoutubeを見ていると、たまに20代で億超えでFIREしたという人を見かけます。

私のように大学を卒表した後は、ひたすら社畜の道を進んで、経営者にこき使われてきた奴隷からすると、「なんやこいつ嘘くせーな」という嫉妬？が最初にきます。

20年以上の社畜暮らしからくるイライラを止められませんｗ

しかも何故かお金持っている風な感じで振舞っているので、非常に詐欺臭いです。
言っている話も事業を売却とかになるので、まぁそんなこともあるのかもしれませんが、「ホントか？」とも思ってしまいます。

私はしがない社畜なので、身の回りに1億円越えのお金持ちの知り合いはいませんが、書籍等で富裕層の実態を見る限り、普通の金持ちはお金を持っている感じを装わない人が多いです。

何しろ周囲にお金を持っているように思われても、本人には何の得もありませんからね。
不要な金銭トラブルが向こうから寄ってくるだけです。

オッサンも準富裕層ですが、普段着はユニクロオンリーです。
部屋着に至っては、10年以上来ているトロトロのTシャツだったりします。
ブランド品なんざ買ったことすらありません。
蓄財にブランド品は不要です。

ブランド品より、この着古したトロトロのTシャツの方が着心地は素晴らしいです。
新品でこのトロトロ感を出せるブランド品が売っていたら、もしかしたら買うかもしれませんが、買ったら買ったで高いからあんまり着ないにしておこうと思いそうです。

心理的にも財布的にも安い服の方が素晴らしいです。
毎日着倒しても、心理的負荷はゼロです。

きっと周囲には貧乏くさいオッサンだなと思われているでしょう。
周囲に金持ちに思われることは損しかありませんが、貧乏に見えることに何の損もありませんからね。

なんなら奢ってくれることもあるので、そういった意味でも金持ってない風を装った方がメリットが大きいです。

社畜で20代FIREはほぼ無理ゲー

そんな訳で、20代で億越えでFIREしたという人は「基本詐欺師」くらいの感覚しかない私ですが、本当に20代で億を持ってFIREしていた場合について考えてみようと思います。

社畜で20代で億到達は不可能でしょう。
理由としては三菱サラリーマン氏が居ます。
彼は日本の給料でも上から数えた方が早い高給である財閥系の商社で働きつつ、更にその収入の8割を米国株に全振りして、30歳の時に7,000万円でFIREしています。

これを見れば、社畜の稼ぎで20代で億超えFIREするのは、まず無理ゲーということが分かります。
完全出来高制の営業とかならワンチャンあるかもしれませんが、まず無理でしょう。

就職からFIREまでの期間の短さが最大の要因でしょう。
複利効果も発揮しきれませんし、社畜としての稼ぎもまだまだ少ない年代です。
こういった状況を踏まえれば、社畜で20代FIREはまず無理ゲーということが分かります。

ということは、世に存在する20代で億超えでFIREした人たちは、社畜でコツコツ貯めてFIREしたわけではなく、仮想通貨で一発当てたとか、事業を売却して云々と言った山師的な連中しかいないということになります。

社畜になるような凡人にとって、王道に勝る近道はない

社畜を長い時間続けて、少しずつ資産を積み上げていくのをFIREの王道ルートとするなら、20代で億超えFIREと言うのは完全な裏道ルートでしょう。

裏道といっても、恐らく道などなく遭難必至なけもの道でしょうが、そういった山師的な人が大金を持ってFIREするといったいどうなるんでしょうね。
コツコツ社畜を続けてきた私のような社畜からすると、想像もできません。

宝くじが当たった人のように散財して消えていくのか。
ギャンブル的な事業にお金をつぎ込んで破綻するのか。
意外とFIRE後はお金の価値観が変わって堅実に生活するかもしれません。
波乱万丈そうですが、あまり幸福な生活はできなさそうな気もします。
ですが、これも若くして大金を作れたという嫉妬フィルターがかかっているだけかもしれません。

ただ、1つ確実に言えるのは再現性が全くないってことですね。
そんな人たちが、「自分のような仲間を増やしたい」とか言っていたら、まず100％詐欺なのでそっと離れた方が良いでしょう。

山師がパイを分け合ったら儲けが減るので、仲間を作るわけがありませんし、本当だったとしてもイチかバチかをする必要もありません。

凡人は王道を進むのが一番成功確率が高いので、それしか道はないと思っていた方が良いでしょう。