社畜の呪いから解放される呪文、それが定年退職
定年、それは社畜の呪いから解放される瞬間です。
どんな社畜も、定年退職する日を夢見て死んだ目をして毎日働いています。
FIREを目指していると第1の目標は、定年退職前の退職を目指すのではないでしょうか。
FIREのREはRetire Earlyなので、EarlyじゃないとFIREじゃないですからね。
この辺り、何歳までがEarlyなんだというのも議論になりそうですが、普通に考えれば65歳までに退職できればRetire Earlyと考えることができそうです。
20代、30代くらいの人から見たら、64歳でリタイアしても全然Retire Earlyじゃないよと言うかもしれませんが、この辺りはその人の年齢や必要な資産によっても大きく変わってくるでしょうね。
私が社会人になった当初は60歳定年でしたが、2013年4月に「高年齢者雇用安定法」が改正され、希望者は原則65歳まで継続して働けるようになりました。
ハッキリ言ってクソ迷惑な法律です。
世の50代、60代の社畜を絶望のどん底に突き落としたでしょうね。
後〇〇日で定年退職だと指折り数えて楽しみにしていたのに、ゴールテープが1,825日も後ろになったのですから、その絶望は想像に難くありません。
なんつう残酷なことをするのやら。
この法律によって世の社畜たちは60歳で定年退職という形で一旦会社を退職して、再雇用を望むのであれば65歳まで嘱託職員として働くというパターンや、65歳が定年という制度に変更されたという会社が多いのではないでしょうか。
私の会社は前者のパターンで毎月、定年退職になって嘱託になる社畜がいます。
せっかく外れた奴隷の首輪をわざわざまたはめ直している様を見ると、何とも切ない気持ちになります。
働くにしても、給料安くなってまで同じ会社で働かなくても良いと思いますが、何十年も働いていて慣れているからなんでしょうね。
慣れって怖いわ。
就業中に2回も3回もされたら、きっと発狂する定年延長
この2013年に改正された高年齢者雇用安定法で、定年が5年延びることになりましたが、定年は実は2回も延びています。
サザエさんの波平さんが定年の1年前という設定ですが、年齢は54歳です。
サザエさんの原作連載当時は、55歳定年だったということですね。
定年の歴史を紐解くと、日本で最初の定年は55歳で、第一次世界大戦後の1940年代後半には55歳定年を採用する企業が増えました。
その後、1986年には高年齢者雇用安定法の改正により60歳定年の努力義務化され、そして2013年に65歳までの雇用が義務化されました。
つまり・・・1940年代~1985年まで55歳定年、1986年~2012年まで60歳定年、2013年~2024年現在が65歳定年って訳ですね。
55歳定年のラストイヤー1985年の平均寿命は女性80.48歳、男性74.48歳でした。
60歳定年のラストイヤー2012年の平均寿命は女性が86.41歳、男性が79.94歳です。
そう考えると男性の場合、定年から大体20年くらい年金を支払うつもりだったように見えます。
ただそれも今は昔、2024年の平均寿命は女性が87.14歳、男性が81.09歳で2012年から1年増えた程度です。
今度の改正は生産年齢人口の減少を緩やかにしたいという面もあるでしょうが、実態は年金制度が破綻しないように厚生年金の支給年齢を後ろ倒しして、なりふり構わず定年年齢を引き上げたのでしょう。
つまり無策ってことです。
今後も所得代替率50%をキープする代わりに、支払える年齢までどんどん支給年齢は後ろ倒しにしにするし、それに釣られて定年も後ろに延びていきそうです。
この無策の影響で、今働いている社畜たちは2、3回定年延長をくらうかもしれませんね。
おぉ怖い、怖い
呪いは国境を超えるw
お隣の国中国でも定年の延長が行われるようです。
中国でも少子化が進み始めているので、定年の延長を考え始めたんでしょうが、この後どうなりますかね。
中国の社畜にとっても定年退職は社畜の最後の希望なはずです。
フランスのように暴動が起きるのか、日本のように碌に反抗もしないのか。
どちらに転ぶか分かりませんが、社畜は絶望するでしょうね。
特に若者が悲惨そうです。
ただでさえ、就職できない人が多い就職氷河期で碌な職がないのに、さらに定年まで延長されるのですから。
あれ?氷河期世代の私と同じですね。
日本で起きたことは中国でも起きるってことでしょうか。
中国人にシンパシーを感じてしまいます。
そうなると、次は失われた30年が起きるかもしれませんね。
コメント
nekonabeさん おはようございます。定年延長真っただ中のはしQです。
定年延長とは逆に早期退職制度てのが、当方ものっかった制度であります。わざわざ社畜を延長しないならこの道がありますが、会社によってタイミングがいろいろあり、期間限定だったり対象が40代からだったりと様々ですが、サイドFIRE指向でしたら早期退職制度応募も一つの方法かと。うまく資産運用されている方はこの制度をきっかけにFIREされた方もお見えですし、思い切る良いタイミングかと。ただし40代後半から50代までの転職は大変厳しいです。最悪のパターンは社畜の座も失い定収の道が立たれてしまいます。割増退職金で住宅ローンが一気に返済完了できるのが資産運用をきちんとしてこなかった社畜にとっては金利支払い分だけでも老後不安が少し減らせられる点が評価できる点です。・・・当方もあと2年を切りましたのでそろそろ乱雑な仕事机まわりを整理し始めようかと考えています。ではまた
はしQさん、コメントありがとうございます。
早期退職制度が会社にあるとFIRE時期が探り易くて良いですね。
何歳まで我慢すれば、辞める時の待遇が良くなると言うのがわかるので、分かりやすいです。
逆に言うと、早期退職の年齢まで辞められないとも言えるのでそれがデメリットですけど。
FIREしましたという人の動画やブログでも早期退職制度を使って辞めている人は結構多い印象です。
私の会社には常設の早期退職制度がなくて、極稀に募集するだけなので残念ながら使えません。
あっても、多分45歳以上になるので、ダブルで使えなさそうです。
40歳以上なら募集があった瞬間に飛びつくんですが、そうそう上手くはいかないでしょうね。