退学ではない本当のFIRE卒業について考える。
37歳でFIREした人が、2年後にFIRE卒業したという記事を見ました。
資金面の話なら「はいはいFIRE退学ね。」と思うところですが、精神面の話だったので自分に起きる可能性があるかという観点から見てみることにしました。
GW中で時間があるので、自分の内面と向き合うのも良いでしょう。
今日は、金銭面の問題以外で起きるFIRE卒業のお話をしようと思います。
農業しながらFIREして自給自足で良いと思うが・・
記事では5,000万円の資産を作った著者が、月54,000円で農場を借りてFIREしたそうです。
ですが、なぜか著者はみじめな気分になって2年後パートとして働き始めてFIREを卒業したようです。
これだけ見ると、なぜFIREするのを止めてしまったのか分かりません。
お金はあり、時間を潰すための作業(農業)もある。何の問題もありません。
土いじりは精神的にも良いです。
自分で野菜や穀物を作れるようになれば、自給自足できて更にFIRE生活が万全になるはずです。
著者は妙な承認欲求があるように見えるので、何となく農業が性に合わなかったようにも見えます。
どうもこの人は、人とのつながりが無いことに耐えられなかったようです。
FIRE卒業と言えば良く聞くフレーズ「人とのつながり」です。
あまりに良く出てくるので、辟易としてしまいます。
この人も例によって、FIREした後に自分独自のライフスタイルを築こうとしたが、仕事以外で他人と接触する機会がほとんどなかったのを悔いているようです。
この辺りは完全に人によるような気もします。
誰かと話していないと人恋しくなって調子が悪くなる人も居ますし、私のように誰とも話さなくても特に問題ない人も居ます。
ただこれもFIRE後はどうなるか分かりません。
私も今は社畜として働いていて、日常的に人と会話するから問題ないけど、FIRE後に本当に誰とも会話しない期間が、1年、2年と続いた場合どうなるか分かりません。
この人はただ単に会話が無いことが原因のように書いていますが、実際はこの後書いているように承認欲求とお金の問題が大きそうに見えます。
資産を取り崩して生活することに恐怖を感じているように見えますし、得意なことを職場で行うことに満足感を感じているようです。
承認欲求より、定期収入の毒抜きの方が大変そう。
私は人に頼られたりするのは好きではないので、承認欲求のようなものは無いと考えていますが、資産を取り崩す生活に怖さを感じることについては共感できます。
特に5,000万とかある意味大台の資産を作ってFIREをした人だと、資産を減らしたくないという思いが強くなります。
減っていく資産を見て恐怖を感じて、また働きたいと感じた可能性が大きいような気がします。
「決まった収入があることで、必要な物が手に入りアレコレ心配する必要が無くなる。」と語っているので、一番大きな問題は人がどうこうではなく「定期的な収入という名の毒」を抜くことが困難だからなのかもしれません。
この毒抜きは厄介です。
私もFIREした後に、定期的な収入が無い生活に耐えられるかは不透明です。
何となく、欲しいものができたら何だかんだ言って短期バイトでもしてその金で買い物をしそうな気がします。
ただ、どうなるかはFIREするまで分かりませんので、FIRE後に欲しい物ができたらこの記事を参照することになると思います。
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