怠惰を極めるために、苦痛を凝縮するのがFIRE民
私はFIREは仕事が嫌いな人がするものであるという持論を持っていることは、以前から何度もお話してきました。

仕事をしたくないからFIREしたい。
朝早く起きたくない。
毎日昼まで惰眠を貪り、家でダラダラしたいからFIREしたい。
FIREする理由なんてそれで良いと思いますが、FIREした人の中にはさも自分は怠惰な理由でFIREするのではないというポーズを取る人がいます。
何かとても崇高な目的があるかのようにFIREを語られると、金儲けを考えているんだろうなという穿った考え方をしてしまいます。
働くのが面倒くさいで良いじゃない。
ただただ楽をしたいからFIREするわけですが、そのために真面目な人間が働く以上に管理節制しつつ、積み上げる必要があるという矛盾がそこにはあります。

ダラダラするために、長い間コツコツやるという矛盾
これを是として長年続けることで、ようやくFIREできます。
私の場合、この時間が20年超かかりましたが、これは本来40年の社畜生活を半分にするために、苦痛を凝縮した結果だったとも言えます。
若い時はFIREを知らずにいた方が幸せだったと思う
そんな矛盾に満ちた生活を何十年と続けてようやくFIREした私ですが、社畜時代の私はどちらかと言えば働き者だったと思います。
私は20代~30代後半くらいまでは、模範的な社畜でした。
部内の目標のために、長時間働き目標以上の成果をあげる会社からすれば使い勝手の良い奴隷だったと思います。
朝から終電まで働いていた時期もありますし、週6日働いていた時期もあります。
今思うと「おぃおぃ冗談だろう?」と思いますが、アホの子でしたね。
40歳近くになってFIREしようと思ってからは、これまでの考え方から180度変わって「時間の経過で資産は増える。」と、ひたすら時間が過ぎ去るのを待つ形になりました。
これまでの働き方から急にシフトダウンして定時で帰るようになったのです。
目標に関してもクリアはしているが、プラスアルファはないと言った状況で、今で言うところの「静かな退職」状態で過ごしてきました。
最初は体調を心配されたりもしましたが、のらりくらりとやっていたら特に突っ込まれることもなく、ダラダラと43歳まで社畜をしてから晴れてFIREしたというのが、私の社畜生活です。
スタートダッシュで最初はやたらと忙しく働いて、気付いたら金が貯まっていたのでFIREに切り替え、そのままFIREしたというパターンですね。
FIREするという観点からすると、これはラッキーだったと思います。
新卒時からFIREしようと思っていたら、若い時にあんなにアホみたいに長時間働けなかったでしょうね。
私の持論の正しさが補強される記事を発見!
FIRE前は静かな退職状態だったためか、FIREしてからも静かな退職に関してはちょっと気になってしまいます。
「Z世代の就業者の7割以上が、「静かな退職」状態にあることが明らかに」というAdecco Groupの記事を見ました。
私は以前、静かな退職は社畜の合理的な行動の結果だという話をしてきましたが、その話が裏付けられた感じですね。


記事内では45歳~59歳(1965年から1979年の間に生まれた世代)を「X世代」、29歳~44歳(1980年から1995年の間に生まれた世代)を「Y世代」、18歳~28歳(1996年から2012年の間に生まれた世代)を「Z世代」と定義して調査しています。
つまり、18歳~59歳までの現役世代に聞いたってことですね。
この調査の中で印象的なのが、勤務先での状態を確認する問いです。
仕事への熱意や意欲はないが、必要最低限の業務はこなしているか?という内容です。
ほぼ「静かな退職をしていますか?」という問いですが、この問いにX世代~Z世代のどの世代も過半数がYESと回答しているというのが面白いです。

この問いから分かるように、若いから静かな退職をするって訳ではなくて、日本で働いているから静かな退職をするという結論になるという合理的な判断が行われていることが分かります。
多分、世代間で理由は様々なんでしょうね。
時間の経過と共に「やらない方が得」と考えている人もいると思いますし、若い世代ならそれこそ、FIREしたいとか副業で稼ぎたいから本業はそれなりで良いと考えている人も居るでしょう。
これまでの日本型経営の結果と言えばそれまでですが、思ったよりも多かったですね。
この考えに至るのは3~4割くらいだと思ってました。
この辺りは合理的に考えているのに、理想の上司がイチローや大谷翔平って言うのも面白いです。
2人ともストイックの化身みたいな連中ですよ。
それが上司になったら、部下は目標に向かって馬車馬のように働かされることになるでしょう。
静かな退職をしている人が多数派なのに、なんで理想の上司をストイックの化身にするの?という疑問は残ります。

私なら仕事より趣味に興味があって、結果を出していれば中身は気にしなさそうな所ジョージみたいなタイプが良いと思いますが、変なところで矛盾した考え方をしていますね。



コメント
私と似たような経緯をたどってますけど、私の場合は上司と上手くいかなかったというきっかけがあったのでラッキーでした。それがなかったら今でも何一つ疑問を抱くことなく労働にいそしんでいただろうなと思うと怖いです。いまでは嫌ってくれた上司に感謝しかないです。
ゆいるさん、コメントありがとうございます。
私は上司とは特段仲が悪いってことはなかったんですが、担当業務が変わってから考え始めました。
別に働かなくても良くね?と思ってFIREを考え始めた感じですね。
意図してなくても貯めこんでいると、何か切欠があるとFIREしちゃいますねw
nekonabeさん おはようございます。はしQです。静かな退職は確かに標準的な社畜の選択可能な範囲の生きる道の1つかと思います。FIにはなかなかたどり着かなくて、出世の望みも消えた(自らあきらめた?)社畜はせめて年金だけは増やし、退職金とともに老後の生活をキープしようと考えるのはむしろ当然かも。あこぎなライバル社畜の出世を横目で見ながら、そこまでできない社畜は波風立てないように粛々と業務をこなし、職場の付き合いもあまり積極的にはしなく残業も目立たぬように回避して・・月給だけはちゃんともらう。ボーナスはできればほしいが評価は上司の相性次第なので、半ばあきらめ。そもそもちゃんとした社畜修業をした人がFIまでたどり着くには、相当の運が必要ですから。多くの社畜が静かな退職に行きつくのでしょう・・・ではまた・・・
はしQさん、コメントありがとうございます。
年を取ると、かける労力に対して対価が見合わないと思ったり、これ以上収入が増えないだろうなと勘付きますからね。
会社側もそれに気付かせないようにもうちょい上手くやれば良いのにとも思いますがw
どんだけアホでも気付いてしまう構造になっているので、一握りの人以外はみんな静かな退職してしまいますね。
若い人だけ理由は違いますが、これは後々後悔する可能性がありますね。
こんばんは仙堂です。
静かな退職、初めて聞きました。
私の場合も、nekonabeさんと同じような経過をたどってます。最初から出世欲は無かったけど平均ぐらいではありたい、それぐらいの意欲でした。
営業が仕事はきついけど給料もよいのですが、途中から営業サポートの部門に異動できました。普通にやっていれば普通の成績がつく、まことに理想的な職場になったのがよかったです。
最後に早期退職の割増退職金で、定年までの給料の半分弱をもらって、とっととやめました。
仙堂智隆さん、コメントありがとうございます。
おっさん世代は多分皆そうなんじゃないですかね?
頑張れば楽になるという神話を信じていた世代だと思います。
そして年を取っても全然楽にはならないとw
それを悟ってFIREしましたが、Z世代のように最初からやる気を出さないのもそれはそれで問題が多いと思います。
社内にもポジションが無く、金もないみたいな半端な状態になると悲惨ですね。